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巷の文化と自分史



21世紀ではIT革命が飛躍的に進み
好むと好まざるにかかわらず
文化の様相も急激に変化していくことになるでしょう。
ところで 20世紀の文化とは一体何だったのでしょう。
これは私の勝手な思いこみかもしれませんが
過ぎさった20世紀の文化に愛惜の思いを込めて
「巷の文化」と私は言いたい。


巷=町村内の道、通り、入り込んだ小さい通り。
共と邑との合字で邑(村)の中で人と共にするもの
マンガは、読み捨てられる読み物です。マンガは表通りではなく
裏通りが似合う文化です。また、漫画は子供たちの成長過程において
きわめて大きな影響を与えるという特質を持ち合わせいます。
映画はどうでしょう。巷の映画館でふと観た映画の感動が、
観た人の人生観、生き方まで決定するほどの
大きな影響力を持っています。


映像と音声で観る人の感性に、ダイレクトに訴求する映画は
20世紀に生まれ巷の人々に感動の風を送りながら発展してきました。
アニメーションは、マンガが持つ荒唐無稽な面白さに加え
映画が持っているダイナミズムを合せもって
急速にメディアとしてのパワーをつけて成長してきました。
特徴的なことは、マンガにしても、映画にしても、アニメにしても
それぞれが独自なものですが、個別に変化してきたのではなく
お互いに影響を受け、あるいは影響を与えながら
変化をとげてきたという事実です。
時にはマクロの眼で、また時にはミクロの眼で、
宝の山である20世紀の巷の文化を検証していただきたい。


このホームページ「20世紀の館」では
1940年から2000年まで、20世紀後半60年間の言わば「巷の文化」の
データを1年ごとに俯瞰できるようにまとめてあります。
その年の出来事を始め流行語、音楽、映画(邦画・洋画)
テレビ(ラジオ)・出版のその年を代表する作品を記載しました。
漫画部門の項目では、創刊された漫画雑誌、少年・少女・成人と
ジャンルに分類して、その年に連載を開始した漫画作品・作者
掲載雑誌名を記載しました。その年を代表する作品を記載しました。
膨大の作品の中からその年を代表する作品を
私の独断と偏見でスペースの関係で数点に絞って記載。
さらに、物故者と誕生者のデータを載せてあります。
私は学校では教えてもらわなかった多くのことを
漫画や映画から学習してきたように思います。


ホームページ「20世紀の舘」は、言わば巷の文化史であると共に、
そのまま、私自身の自分史にもなっております。
20歳から23歳の血気盛んな青春時代、私は東京新宿歌舞伎町で
映画看板の修行をしていました。
修行時代に体験したことをエッセイという形で
書き下ろしたのが「映画の時代」です。是非お読みください。
各年の年表の最下段に、その時代の空気を吸っていた一人として
その年の私のことを一行だけ使って記録しておきました。


このホームページが世代間の対話のきっかけ
になってくれることが、私のほのかな願いでもあるのです。
始めてのホームページなので不備な点が多々あると思いますが
出来るだけ使い勝手が良いように改良を加えていくつもりです。
ご感想、ご意見がありましたら、何なりと掲示板にご記入ください。
みなさんと共に良いものにしていきたいと考えております。



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