ようこそ２０世紀の館へ
あなたが生まれた２０世紀は次第に過去へ過去へと遠ざかっていきます。 日本は、ますます先行きが見えない社会状況を呈してきました。
全ての分野において、これまで経験してこなかった 混迷の時代に突入した感があります。
さて、これからの21世紀は一体どんな社会となり、 どんな文化が生まれていくのでしょう。 未来を考える上で、避けて通れないもの それは、過去を検証する作業です。
自分達が生きてきた20世紀後半が一体何だったのかを 確認する作業は、非常に重要なことではないでしょうか。
まるで熱に浮かされたみたいに、経済効率だけを見つめて 競走馬のようにひた走ってきた50年。 全ての人間が、一瞬一瞬において常に比較をし 選択をしながら生きている訳ですから、あるとき
何かを選択して手に入れたということは、反対から見ればその時々に 選択されなかった全てのものを、捨てながら生きてきたことになります。
今の我々の生活を選択したために、 一体我々は何を捨て続けてきたのか…… これをキチンと確認しておかないと 21世紀も同じようなバカをやってしまう可能性が大きい。
それが、20世紀後半を生きてきた者達の 将来世代に対する最低の責任だと思います。
私が生まれた20世紀。あなたが生まれた20世紀。 20世紀には忘れてはならない宝物がいっぱいあるのです。 それを掘り起こし、新たな光を当てて見直していただきたいのです。 21世紀といっても、つまるところ過去と現在の延長線上にしかないのです。 20世紀は、すでに過去になってしまいましたが ただ過去を懐かしむだけではなく、21世紀を支え担っていく若者に キチンと伝えていくのは私たち大人の役割であると思います。
そんな思いを込めて1940年から2000年までの、 言わば「巷の文化」というものを集めて コンパクトにまとめてみたものです。 あなたが生まれ育った20世紀には、すばらしいものが沢山ありました。
あなたの大切な宝物を探してください。 宝物が見つかったらいつでも結構です。メールをください。 その喜びを共有させてください。
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